FC2ブログ

年末年始の事 ⑤

職場に連絡を入れ、お休みを頂きましたが、
父の病室に戻るのをワタクシは躊躇しておりました。

何故なら、
父はワタクシの顔を見ては、先ずは死を懇願するからです。
ただ、前日から寝ていない母にずっと診てもらうわけにも行かず、
なんとか話をずらし、生き長らえさせようとしました。

話をずらすと、幻覚の話を続けていく父親。

ずっと動物の話を続ける父。

腕が痛いのは、
「狼にやられた」から。
「ずっとこっちを狙っている」そうです。

心電図や、椅子の位置をずらして身を隠せ、
と指示して来ます。
素直に従い、
「これで大丈夫でしょ?」
と、ワタクシ。

どこの山に入った夢を見ているのだろう?
と、ずっと思っておりました。


昼近くになると、伯父がやって来ました。
もう使う事はないであろう帽子を持って。

すると、
今まで幻覚を見ていたはずの父が
伯父に握手を求めます!

伯父も驚きつつもその握手に応えます。

「お母さん、ビール!」

もう病院にいる事もわかってないようです。

突然の父の言葉に、
母が驚きながら
「ここは病院だよ」
と諭しますが、

「あの時、話合わせて家にいるような体で話せばよかったなぁ。」

と、今はちょっぴり後悔しているようです。


とにかく、父親は実の弟が来た事に喜んでおりました。
一昨日も会ったはずなのに。

続きを読む »

スポンサーサイト



テーマ : 最近の出来事 - ジャンル : 日記

年末年始の事 ④

それは突然の報せでした。

父が肺炎(!)起こしたらしく個室に移されたと言うのです!


肺炎って…。
もうあかんやつやん…。

その日は仕事でしたが、
すぐ病院に行こうとすると、


母と先に病院に行っていた奥様が、

「今すぐ危ないというわけでもないから…」と、

この日は最後まで働いてから、真っ直ぐ病院に向かう事にしました。



病院に着いたのは夜の11時ちょっと前。

暗い病院を行くと、病室の前で母が蹲み込んでおりました…。

そして中からは父の呻き声が…。

ちょうど父が痰を吸引されており、凄い苦しそうな声で嗚咽してました…。


まだかかりそうだったので一旦談話室に行き、
これまでの状況を聞きます。

正常だった方の肺がやられてしまっている。
放射線治療の副作用かもしれない。
今日、明日がヤマかもしれない…。


などなど。

状況は最悪でした…。


3、40分ほど話していると看護師さんがやって来ました。


「ご本人様がもう苦しいので看取って欲しいと仰ってます。」


マジかよ!?
そんな急に…


急いで病室へと走る母。
ワタクシも後を追います。


病室に入ると、

「あ"〜っ!? あ"〜っ!?」

と叫んでいる父。

必死で宥める母親。


…しかし父は…


「もういい!もういい!
こんなに頑張ってだぞ! こんなに頑張ってだぞ!!

正月もここで! もういいんだって!」



…情けない事にここでワタクシは涙を抑えきれなくなりました。

そんな時も必死で宥める母と看護師さん。

看護師さんが
「今は数値も安定しております。鎮静剤を打ってしまったらもう目覚めませんよ。」
と諭します。

母が
「それでも打つのかい?ここまで頑張ってきたのに。」
と声を掛けると、


「…わかった。今はしない。あと一年頑張る」

そう言って横たわりました…。


父が落ち着きを取り戻した時、看護師さんに小声を掛けられました。

「息子さん、ちょっといいですか」


続きを読む »

テーマ : 最近の出来事 - ジャンル : 日記

年末年始の事 ③

細胞診の結果、

父に合う抗ガン剤は見つかりませんでした…。


予想通りでした。
ネットで得た素人知識ではありましたが、
父のガンは抗ガン剤が効かないとの情報が多かった為です。

父に合う抗ガン剤はなかったものの、
先進医療では父のガンに合うものがあったとの事。

これもネットの情報で得た事と同じでした。
それで治療してほしいと思ったのも束の間、

「しかし、放射線治療とこの薬は非常に相性が悪く、
副作用として肺炎を起こす可能性があり、あまりお勧めは出来ません…。」



肺炎…

今の父の肺の状態での肺炎は、
即、死を意味します。

「ですので、まずは昔からある抗ガン剤を投与して進行を遅らせ、
機をみて先進医療に切り変える方向がいいと思われます。」


昔からある抗ガン剤…
それは副作用が強く、
父の体力を考え今まで控えてきた治療法です。

それこそ細胞診の結果が出るまでの間に
抗ガン剤を投与して、ガンの進行を遅らせる選択もあったのです。

しかし、その抗ガン剤の副作用に
父の身体が耐えられない可能性もあったので控えてきたのです。


それを投与?



「ご本人様に、病気と闘う意思があると見受けられたのでご提案いたしました。
今はその方法しかありません。
もちろん何もしないと言う選択もあります。」


実はその場には、父本人もいました。

何か話したのですが、声にならない声でしたので
紙に書いてもらいました。

「それしか方法はないんでしょう?」




結局、その週から抗ガン剤治療を行う事となりました。


続きを読む »

テーマ : 最近の出来事 - ジャンル : 日記

年末年始の事 ②

2020年 1月20日 17時ちょうどー、

ワタクシの父は天国へ旅立って行きました。


・・・12月20日に入院してから僅か一月後の事でした。



父は毎年とくとく健診に行っておりました。
そこでは、
「どこも悪いところはないですよ。」
と、太鼓判を押されていたそうです。

しかし、後日聞いたところ、腕の痛みがあった頃には
血痰を出していたのだと言います。

それでも父は医者の言葉を信じ、整形に入院しました。
・・・本当は真実を知るのが怖かったのかもしれません。

整形に入院していた時は、
首の手術をしたくなくて、病室で自ら首を引っ張り、リハビリもしていました。

結構辛かったと思います。

お見舞いに行った時に


「ガンとかじゃなくてよかったじゃん」
なんて話もしていました。


それが・・・


「とくとく健診じゃガンは見つかりませんよ」


・・・・・・



じゃあどうすりゃよかったんだよ?!
あのまま容体が急変しなかったら首手術されてたんだぞ??
腕が痛いって診察に来た時、脳外科に廻された事もあったらしいじゃん。
首も脳も関係ないじゃん!!
肺のレントゲン撮ってりゃ簡単に見つかったんじゃないのかよ?

なんで毎年健診に行って、痛みがあって診察まで受けてるのに、
8cmになるまで腫瘍が見つからないんだよっ!!



・・・・・・


そんな事言っても後の祭り・・・。

後悔の念で頭がいっぱいになります。



お医者さんの話では、

左の肺がほぼ使えてない。
辛うじて右と繋がっているが、いつ塞がるかわからない。
肺の水が抜いても抜いても直ぐ溜まってしまう。


最悪の状況でした・・・。


続きを読む »

テーマ : 最近の出来事 - ジャンル : 日記

 | BLOG TOP | 

プロフィール

ハ.ブ.キ

Author:ハ.ブ.キ
80年代のお笑い、プロレス、音楽、漫画に影響を受けすぎてます・・・。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
お笑い
56位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
12位
アクセスランキングを見る>>

ブログ内検索

RSSフィード

リンク